自国を守って何が悪いんだ? 日本の再武装をめぐる海外の反応

日本は再武装しつつあるという動画にコメントが殺到していました。

 

(以下、動画の大意)

ーーサバイバルゲームのシーン

(レポーター)「どこかの国が日本を侵略する可能性があるという場合、それはどこですか?」

(サバイバルゲーマー)「中国です」

彼がこう答えたのには理由がある。

日本と中国との間には血塗られた長い歴史がある。

日本は80年前、中国を侵略し、第二次世界大戦を引き起こした。

それを連合軍が撃退した後、何百万人もの中国人虐殺をはじめとする日本軍による多くの戦争犯罪が明らかになった。

連合国はそんな日本に再武装を禁止し、平和憲法を採択させた。

以来、日本では平和主義が主流となり、軍事力は自衛のための必要最小限のものに制限されてきた。

しかし、ここに来て流れが変わりつつある。

安倍晋三内閣が再武装を認める安保関連法案を可決したのだ。

これに対して多くの日本人が憲法違反だとして抗議行動を行った。

ーーデモのシーン

(レポーター)「なぜ反対なのですか?」

(デモ参加者)「自衛隊が戦争に行くのが間違いないからです」

こうした声の裏で別の声も広がっている。

日本会議というウルトラナショナリストのグループがさらに攻撃的な武力を持てるよう憲法改正を求めているのだ。

(百地章・日本会議政策委員)「そもそも日本の憲法はGHQにより押し付けられたものです。憲法はその国の歴史伝統を踏まえたものでなくてはなりません」

(レポーター)「それは日本が戦争を始めるためのステップではないかと多くの人が言っています」

(百地章)「それはただのプロパガンダです。これは我が国を守るための第一歩を踏み出しただけであって、他国に積極的に押し入って行くようなことはありえません」

2017年の日本の軍事予算は過去最高になった。

自衛隊はその強化された能力を誇示するため様々な機会にデモンストレーションを行っている。

ーー護衛艦いずもの艦上

(レポーター)「護衛艦と称していますが、これは事実上の空母であり、憲法違反なのではないですか?」

(艦長)「戦闘機や攻撃機がここから出て行くことはできないので、他国に脅威を与えるようなものではありません」

(レポーター)「改造すればそれも可能になるのではないですか?」

(艦長)「国民の理解を得て、政府が承認をした上で、お金と時間をかければできなくもないですが、この船は空母ではなくあくまでも護衛艦として作られたものです」

日本は海上での防衛力を高めようとしている。その背景にあるのは中国の海洋進出だ。

人の住まない尖閣諸島は、それぞれのナショナリストが互いに上陸を試み、国旗を立てるなど日中両国間の係争地となっている。

日本人ナショナリストの一人、水島聡氏が主催するチャンネルのトークショーに招かれた。

(レポーター)「尖閣問題についてどう思いますか?」

(水島氏)「私たちは歴史を徹底的に調べた上で尖閣諸島が日本固有の領土であると確信しています。現在一番侵略の危険があるのがこの尖閣諸島であると‥」

(レポーター)「ということは中国との間で戦端が開かれる可能性があると?」

(水島氏)「中国が尖閣諸島を軍事拠点化しようとしています。このような状況で、我々が戦争を仕掛けるのではなく、向こうから仕掛けられた時、それにきちんと対応できるようになるためには憲法を改正しなければならない。つまり自分の国は自分で守らなきゃいけない、ということです」

日本では侵略主義的な中国への反発が日増しに強くなっている。

ーー反中デモのシーン

(デモ参加者)「中国は尖閣諸島を侵略しようと機会を伺っている。私たちは尖閣諸島を守ろうとしているんです」

私たちは取材のため尖閣諸島海域に船を出した。しかし日本の海上保安庁の巡視船が近づいてきて私たちの行動を制限した。漁業関連の法律に違反しているとのことだった。

中国は南シナ海にも進出している。そこの島を要塞化して周辺諸国とアメリカとの間にあつれきを引き起こしている。

これはさらにグローバルな危機を引き起こす可能性がある。

戦後、日本は平和主義の道を歩んできた。その代わり、日本の安全保障は米国が肩代わりすることになった。

(香田氏・元海上自衛官)「安保条約は日本を他国の侵略から防衛するのが目的です。仮に中国が日本を侵略しようとしたなら、それはきわめて高くつくことになるでしょう」。

尖閣諸島海域付近での自衛隊によるスクランブル出撃回数は昨年だけで1100回を超えた。

それぞれ世界2位、3位という巨大な経済規模を持つ日本と中国との間の緊張は日増しに高まっている。

 

(以下、コメント)

●あなたは日本より中国の方を信用しているみたいだね。今の日本は先の大戦のときとは全然違う国だよ。

●あのデモ隊は憲法に違反していると言って怒っているのか??? お前らの憲法は外国人が作ったものだぞ。お前らの敵だったんだぞ。安倍は正しい。

●愚かな質問をする奴だな。北朝鮮と中国は日本の最大の脅威だろ?

●日本は軍隊を復活させるべきだ。我々アメリカ人は巨大すぎる軍隊を持つことに疲れてしまっている。

●なぜ主流のマスメディアは他国が独自の軍隊を持つことを嫌うのだろうか?

●日本は信頼のおける地域大国だ。彼らが独自の軍隊を持つのに私は賛成だ。

●なぜこれに抗議する人たちがいるんだ? 主権国家が主権を守るのに軍隊を持つことの何が悪いんだ?

●自分はまた日本が中国を侵略するような気がするな。ちょうど第二次大戦中、そうしたようにね。

●この一連の流れはヒトラーのそれを思い出させる。

●ドイツも戦後、軍隊を持ち、核戦力を行使する能力を獲得した。なぜ日本だけができないんだ? すべての国家は自国を守る権利があってしかるべきだ。ましてや近くに敵がいる場合はならおさだろう。

●日本は武器に転用できる基本技術をすでに持っている。必要なのはそれを発展させて具体的な武器に仕上げるためのほんの少しの作業だけだよ。

●立ち上がれ!太陽の帝国!

●そうと気づかない人が多いかもしれないが、この世界は軍事力によって支配されているんだよ。

●中国と北朝鮮の脅威がある以上、日本は再武装し、強大な軍事力を持つべきだと思う。

●レポーターは何も知らない。そもそも誰も日本を侵略なぞしないよ。だけど日本はかつてそうした。日本が戦後軍備を禁じられたのはそれが理由だ。彼らはナチスドイツよりはるかに悪辣だったんだよ。

●今の日本は20世紀初頭の日本とは違う。日本は再武装を許されるべきだ。

●当然だよ。すべての国には自国民を守る義務がある。

●この女レポーターは嫌な奴だな。

●大日本帝国軍は再び立ち上がるだろう。

●日本が再軍備しても気にしない。そうしたら殺すだけだ! 俺は中国人だ。

●おそらく日本はすでにガンダムか何かしらのロボット兵器を所有しているんだよ。そうしてそれらはいつでも出撃準備オーケーの状態にあるんだよ、きっと。

●偉大なリーダーは必ずしも戦争を欲していない。しかし、それに対する備えは常に怠らないものだ。日本よ立ち上がれ!

●このチャンネル、なんでこんなに無知で偏っているのかね? このレポートは瑣末なことにばかり焦点をあてている。

●もう日本を許してもいいと思う。戦後、日本は世界に対してよいことしかしなかった。一方、ドイツは世界を再び危機に導きつつある。おかげでヨーロッパはメチャクチャだ。ドイツよ、どうすんだ? これで三度目だぞ!

●アニメを守ってくれ。

●これは学校でいじめを受けている子供に、大人をボディガードにつけるからジムに行かなくてもいいよと言うようなものだな。

●中国が日本を攻撃しようとしているのは明らかだ。中国はいわゆる「九段線」を振りかざし、南シナ海のほとんどを領有しようとしている。中国は台湾、オーストラリア、アメリカにとって脅威となりつつある。傍若無人な行動によって中国はこの海域の小国からも嫌われている。中国の好戦性は誰の目にもあきらかだ。日本が再武装し、中国に対して立ち上がった暁には私は日本側につくだろう。

●日本は東南アジア、インドと同盟を結ぶべきだ。彼らもまた中国を嫌っている。

●日本にしてみれば当然だろ?

 


管理人後記

コメントのほとんどが日本の再武装に賛成のようでした。日本の再武装に反対する人たちは国際的にも少数派になりつつあるのかもしれません。

それにしても興味深いのは再武装に反対する人たちの摩訶不思議な思考方法です。そこには、日本人は武器を与えたら何をしでかすかわからない無知蒙昧な民族である、という誤った歴史認識と民族差別がベースにありそうです。

 

何度でも言う、日本は侵略戦争などしていない!

あなたはどっち? 進出不可避派VS不要派 満州をめぐる日本人同士の歴史戦

ヒトラーが悪魔化されたのは、その「正しすぎる」経済政策が原因だった!

中国をめぐる日米の角逐の歴史まとめ

歴史を知らない中国人にはこう教えてあげよう。中国に駐屯していた日本軍は国際平和維持軍だったんだよと。